14ヶ月から15ヶ月の一ヶ月で、アキラはかなり成長しました。
もともと、意欲や好奇心だけは褒められていた彼ですが、勝手に屈伸運動とかもしてくれるので、あさしお園の理学療法士の先生も褒めちぎっていました。
あるとき、ふんばって机の淵を持って立ったと思ったら、1週間後には伝い歩きを始め、その2週間後には、一瞬ですが、手を離して立っていられるようになりました。
何度も言いますが、これは親が無理にやらせたのではないので…。
彼が勝手に、無謀にも手を離したり、できないくせに足を踏み出して歩こうとしたりするのです。
何かが脳みそにインプットされているとしか思えません。
あさしお園の先生や、赤ちゃん体操の先生にもそう言ったのですが、「それはご家族が、アキラくんが勝手にできるような環境を作っているからですよ〜」なんて褒め返される始末。
いやいや、違うんです。彼が!彼が常に私たちの先を歩いてるんです、先生!!!
と、まぁ、こんな調子で、彼が私たちを振り回しています。
この子、ダウン症じゃなかったら、とんでもないいたずらっ子だったんではなかろうか?
怖いので、それは考えないでいよう!
ベランダ、玄関、風呂場、トイレ。
扉が開くと、彼は、高速ハイハイでやってきて、脱走(もしくは侵入)しようとします。
ある日、そう遠くには行かないだろう、と玄関の扉を開いて、ベビーカーを用意している間、アキラを放っておいたら、10メートルぐらい、マンションの廊下を疾走していました。
しかも喜びの奇声をあげて。
歩くようになったら、もう、勝手にドアを開いて出て行くんだろうなぁ。…怖いなぁ。