2.島のおばあさん
港から少し行ったところで、おばあさんに会いました。
麻呂の顔をじぃーーっと見て、通り過ぎるときに声をかけられました。
「どこぞの若い衆や?」
麻呂が答えると、「ああ、○○の若いのか。よう似とる」とくり返します。一部、聞き取りにくい部分がありましたが、なんやら語り続けております。
今から家に帰るから、と別れを告げようとすると、歌を披露されました。
再び別れを告げようとすると、「これ持って行け」と自分が作った天ぷらをビニール袋に入れた物をくれました。
三度別れを告げようとすると、これも珍しいお菓子だから、と何かのお菓子をくれました。
そこでようやく別れ、しばらくして振り返ると、次の通行人を呼び止めて話を始めていました。 |